あらすじ
【あらすじ】
王都の下町。魔法の師匠の下で薬屋兼お茶屋を営む“半分エルフ”の魔女グレーテの元には、様々なお客さんと悩みが持ち込まれる。
腰痛・腹痛、猫の恋バナに失くしもの、そしてとびっきりの謎も。
大雨の日、常連客の若き騎士エリックが持ち込んだのは、馬上槍試合の練習中、目の前から突如消えたケンタウロスの花形騎士・ユベールの事件だった――。
怠惰な師に命じられて捜査協力者になったグレーテは、そこでユベールが名門騎士家の嫡男であり、道ならぬ恋をしていたと知る。
恋人は、貴族の一人娘として溺愛される人間のエメライン。
そして両家は王都を走る川の両岸、かつては共同で建てた橋の修復と権利を巡って争っている真っ最中。交際を強く反対されていたのだ。
グレーテとエリックは、塞ぎこむエメラインに会ったが、翌日、彼女の死体が川べりで発見され……。
【結末までの梗概】
ハールエルフの魔女グレーテは、一人前になったばかりの魔女だ。
人間にエルフ、ドワーフ、獣人。多くの種族が集う王都の片隅で、師匠のエルフ・タウラと共に薬屋を営んでいる。
薬屋に持ち込まれる問題は、病気に怪我だけではなく、悩みごとも多い。
グレーテは王国に住む魔法使いの義務として、そして人間との軋轢解消のため、持ち込まれる悩みごとにも応えていた。
彼女には王都に移住をして間もない子供の頃、近所であった魔法の暴走に端を発する、種族間の諍いで虐げられた過去があった。
そんなある日、常連客の若い騎士エリックに、事件の捜査協力を求められる。
名門騎士家の嫡男でありケンタウロスのユベールが、自宅での馬上槍試合の練習中、他の騎士の目の前で忽然と姿を消したという。
グレーテは、種族の違いのため交際を反対されていたという彼の幼馴染み――人間の貴族令嬢・エメラインにも事情を聞く。彼の失踪に関わりがあると思われたからだ。
しかし翌日、彼女は川べりで横たわった姿を発見される。そして、発見者が通報して戻った時、再び“消失”していた。
はじめこそ、恋人の失踪に絶望して自殺をしたかと疑われるが、グレーテはユベールの失踪時の状況と、その場の痕跡から、二人は駆け落ちをしようとしたと推理する。
そして、エメラインは最近王都で起こっている失踪事件の被害者となったと。
同時期に各地で起こっていた誘拐事件との関連を疑い操作するうち、最近人気の外国の画廊で、魔道具の額縁に絵として閉じ込められている女性たちを発見する。
グレーテは決定的な証拠を掴もうと自身を囮にする。
犯人の盗賊たちと戦いになり一度は危機を迎えるも、助けに来たエリックたちにより犯罪者たちは捕まった。
強硬にエメラインの結婚を反対していた彼女の父親は、エメラインの覚悟に態度を軟化させる。妻の難産の経験から、異種間での結婚と妊娠に強い危機感を抱いていたと話す。
ユベールは条件につけられたように、後日の馬上槍試合にて優勝を目指し、惜しくも逃すが、交際の継続を認められる。
グレーテは二人が異種族でも結ばれようとする気持ちを理解し、そして人間に忘れられず、受け入れられるためには自己犠牲が必要だ、と思っていたことをエリックに指摘され反省する。
そして絵が得意なエリックのモデルになることを了承する。
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