あらすじ
森の奥で、異常が記録された。二つの点。一瞬の出来事。
分析チーム――神谷、荒田、平田、しおり、中家――は、あらゆる測定器の届かない場所へと導く調査を開始する。
すべての説明の背後には次の説明があり、すべての階層の上には無限がある。
そしてそのすべての上に、顔も特徴も距離感もない、高く暗い影が立つ。
「理解する」という概念自体が、その存在の帰結となる存在。
青井シンカイ初の小説は、超限階層の数学、存在の哲学、そしてあらゆる叫びよりも大きく響く静寂に基づく、宇宙的ホラーである。
怖がらせるものもある。だが、いくつかのものはただ――存在する。