あらすじ

あの山の鳥居の向こう、聖域と呼ばれたその場所は、誰も立ち入ることができない。 年に一度のお祭りの時だけ、13歳以下の子供だけがその奥にある岩の洞窟に参ることが許されていた。 蒼太は、迷信じみた慣習に興味がなかった。だから、一度も鳥居の向こうに行ったことはなかった。 しかし13歳になった今年、「もう二度と行けないのよ」という母の強い圧に負けて、とうとう洞窟の奥にあるお宮に参ることになった。 鳥居をくぐり、洞窟にたどり着く。 洞窟の中には、天井が抜けて空が開けた空間があった。 そこには、小さな苔にまみれたお宮が佇んでいた。 古びたお宮の前で手を合わせたその時―― どこか懐かしい歌声が、かすかに響いた。 それは、蒼太自身も知らなかった「記憶」を呼び覚ます、出会いの始まりだった。

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カクヨム
カクヨム2026/03/30
  • 現在の作品邂逅のお宮