あらすじ
生まれつきの障がいにより車いすで生活する城和 可翁(しろわ・かお)は、大学進学を機に久しぶりの自宅生活を始める。外に出る機会が少ない彼女にとって、訪問入浴の時間は日常の中で唯一心が弾むひとときだった。
その中でも、木曜日だけ来るヘルパー・崎野 拓巳(さきの・たくみ)は特別な存在。優しくて、気さくで、どこか距離が近い。年齢差も立場の違いもあるのに、彼と話す時間だけは胸が温かくなる。
「もし彼氏だったら…」そんな叶わないはずの想いを胸にしまいながら、可翁は日々を過ごしていた。
ある日、ふとした流れでSNSを交換したふたりは、少しずつ距離を縮めていく。
しかし、可翁の両親にやり取りが知られてしまい、関係は一度大きく揺らぐことに。
その出来事をきっかけに、拓巳の胸に秘められていた本当の気持ちが動き出す。
立場、年齢、障がい、家族の反対――さまざまな壁がふたりの前に立ちはだかる中、それでも惹かれ合う心は止められない。
そして迎えた初めてのクリスマス。
可翁と拓巳、そして可翁の家族。それぞれの想いが交差し、物語は大きく動き出す。
これは、
「普通じゃない」ことを恐れる少女と、
恋を諦めていた大人の男性が、
互いの存在によって人生を塗り替えていく、
優しくて切なくて、そして強い愛の物語。
ふたりのDiaryは、ここから始まる。