あらすじ
御伽話の悪い魔女ことサリーは、かつてとある理由から自らに呪いをかけ永遠の眠りについた。
それなのに今サリーはしっかりと目覚めており、目の前では見知らぬ色男が楽しそうにはしゃいでいる。
「僕の魔法の効き目の方が強かったみたいです。やりました!」
聞くところによるとこの男――スーシェンは、己の魔法の強さを試すためにサリーを踏み台にしたらしい。しかもサリーが本当に話に聞く悪い魔女なら責任をとって退治するとまで言い出して。
ふざけるな。そんな勝手が許されてたまるものかと、サリーは魔女の本気を見せつけることに決める。
「もぅー、サリーさんったら愛情表現が過激なんですから。もっと僕が解けないような呪いをかけてくださいな」
しかしながらサリーの努力も虚しく、スーシェンは彼女の呪いを簡単に交わしてしまう。その上、呪われそうになる我が身の状況を後悔するどころかむしろ喜ぶばかり。
もしかしてコイツ、とんでもない天才な上にかなりの変態!? と溜息を吐くサリーだが、彼にもある秘密があって……。
一方、ピスカの森の悪い魔女の目覚めに勘づいたイニティウル国は、魔女の討伐に熱を上げる。クロード・ブレド公爵と彼自慢の騎士団、そして謎めいた宰相カルロスが中心となって水面下で魔女討伐の準備を進めるのだが、カルロスにはとある思惑があり――