あらすじ
伯爵家の令嬢カエラ・バルトロは、侯爵令息レイナルド・フォスターと政略婚約中だった。結婚式の三日前、茶会の場でレイナルドが突然平民の女・リネットを連れてきて愛を告白。令嬢たちが見守る中、カエラは怒りも涙も見せず、ただ静かに「正式な手続きを踏んでください」と言い残して立ち去った。婚約破棄後、カエラは帝都最大の実力者・シュタイン公爵夫人に目をかけられ、その後ろ盾を得て晩餐会に堂々と出席。フォスター家は東部の薬草ルートを失い、社交界での立場も失墜していく。やがてリネットまでもがレイナルドを去り、すべてを失った彼は門前でカエラに縋りつくが、彼女は振り返らなかった。