あらすじ

積むことがすべての世界で、四ノ宮マユリは今日も一人、部屋に積木を積む。 崩さず、乱さず、正しく。それだけが彼女の「意味」だった。 ある夜、一匹の野良猫――ミゼルが窓から忍び込み、たった一振りのしっぽで、マユリが積み上げてきたすべてを崩してしまう。 どこまで壊したら、お前はお前じゃなくなる? 言葉を話す猫との奇妙なバトルの中で、マユリは初めて問われる。崩れないように積んできた。でも、それは誰のため? 何のため? 崩れた自分は、もう自分じゃないのか? すべてが壊されたあと、がれきの中に残ったのは積木ではなかった。 それでも積もうと――選ぶ意思だけが、そこにあった。

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カクヨム
カクヨム2026/03/30
  • 現在の作品『積まれる世界の端で』