あらすじ
バルトロ伯爵家の令嬢ヴァレリアは、貴族としての義務を完璧にこなし、侯爵令息ルキウスとの政略結婚を三日後に控えていた。しかし、立ち寄った茶会の場で、ルキウスは「真実の愛」を盾に見知らぬ女を連れ、大勢の令嬢たちの前で婚約破棄を突きつけてきた。そのうえ、一歩邸を出れば、そこには冷淡な父と、彼女を虐げる義母・義妹が待つ孤独な家しかなかった。
行き場を失いかけたヴァレリアに手を差し伸べたのは、帝都の社交界を統べるシュタイン公爵夫人だった。夫人はヴァレリアの持つ東部の薬草ルートに商利に目をつけ、彼女を自分の庇護下に置いて――。一人の女性の華麗なざまぁ劇。