あらすじ

高校生の円谷灯(つぶらやあかり)は、ある日突然、炎に包まれた自宅で目を覚ます。焼け落ちる自室、全身の傷、そして失われた記憶――なぜ家が燃えているのか、自分に何が起きたのか何も思い出せないまま、灯は意識を失う。 次に目を覚ました円谷は自宅から離れた路地裏にいた。そこにはスーツ姿の謎めいた女性・来見田由賀子(くるみだゆかこ)が待っていた。彼女は円谷に拳銃を突きつけ、「この世界にお前の居場所はもうない」と告げ、特殊部隊 『平衡のカルマ』 への入隊を迫る。理解が追いつかないまま、灯は銃口を向けられ、再び意識を失ってしまう。 目覚めた先は、外界から隔絶された灰色の部屋。そこで円谷は副隊長の赤川修一(あかがわしゅういち)、同年代の隊員金平進(かねひらすすむ)と対面し、自らの置かれた現実を知らされる。 この世界では強いストレスによって人間が異形の怪物へと変貌する 「ストレス同一化症候群」 が社会を脅かしていた。通常、怪物化した人間は短時間で灰となって消滅する。しかし、ごく稀に人の姿へ戻り、特殊な能力を得る者が存在する。それが 『咎人(とがびと)』 だった。 昨夜、円谷自身もその症候群を発症し、怪物となって暴走した末に自宅を全焼させてしまったという。そして彼女は灰にならず生還し、咎人となっていた。すでに戸籍上の円谷は死亡扱いとなっており、元の生活へ戻ることは不可能だった。 咎人のことも家を焼いた真実も分からないまま、円谷は咎人特殊部隊『平衡のカルマ』に加入させられ、事件へと挑む。 だが彼女の中には、誰も予想しない“異常な力”が眠っていた――。

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小説を読もう2026/03/30
  • 現在の作品円谷灯は咎人である。