あらすじ

世界は、まだ壊れていない。 だが、壊れていないだけである。 就職に失敗した者、過去の死者を忘れられない男、信仰と現実の乖離に耐えきれなくなった者、ただただ恵まれた少年。 彼らはそれぞれ別の理由で、この世界に違和感を抱いていた。 未来は最初から予定表のように決まっており、何を選んでも意味がない。 理想も革命も、すでに消費され尽くしている。 残っているのは、ただ疲労だけだった。 やがてその違和感は、思想となる。 ――この世界は、一度壊さなければならない。 同じころ、陸上自衛軍将校・四谷賢一は、 国家とは守るためではなく、奪い、使い潰すための装置だと見抜く。 彼はクーデターによって日本を掌握する。 その目的はただ一つ。世界征服。 一方、南半球では正体不明の組織――地球防衛軍が台頭する。 彼らは「破滅加速主義」を掲げ、資本主義も国家も人類文明そのものも否定し、この世界を終わらせることこそが救済だと主張する。 やがて、戦争が始まる。 無人兵器、都市破壊、宗教動員、情報戦、核兵器。 世界は「戦争状態」そのものへと変質していく。 そして物語は、もう一度最初へ戻る。

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小説を読もう2026/03/30
  • 現在の作品来たるべき破滅のために