あらすじ
何でも「ダメダメ」と言ってきた花奈(二十八歳)は、
年下男子からの告白、
集団ボイコット事件に
セクハラ疑惑で大失職──!?
人生に失望し、無気力イエスマンへと転身した花奈は
すべてを捨てて和歌山への移住計画を実行することに。
無気力な「イエス」の連続の先でたどり着いたのは、限界集落にある茶畑の里「花房さんち」だった。
【夜には丁寧にお茶を淹れて、一時間の団らんを。】
それが花房さんちのお約束だ。
家主は、自分の車に轢かれた八十二歳の大黒柱おばあちゃん。
居候は、柔和な茶畑サイボーグ男子。
元ひきこもりの思春期男子。
おじいちゃん子の戦隊好き小学生男子。
中年離婚、過労、老いに別れ。
予想外に問題だらけのハードな茶農家の暮らしの中で、花奈は「お茶の時間」を重ね、居候たちはゆっくりと家族になっていく。
茶の湯気と、笑い声で家族になる、再生と〈暮らしの温度〉の物語。
読むときっと、大切な誰かと一緒に一杯のお茶を飲みたくなる。