あらすじ
俺の夢は、謎の強キャラになることだった。
争いの場にスッと現れて、ピンチの推しキャラを助けて、何事もなかったように消える——そんなミステリアスな魔術師に、ずっと憧れていた。
しかし転生先で目を覚ますと、そこは地下の石棺の中。
しかも自分の身体は、数百年前に死んだはずの『伝説の剣聖』のものだった。
「死んだ後の剣聖になって、どうやって魔術極めろって言うんだよぉぉぉッ!!」
正体を隠すため『幻影の指輪』で儚げな銀髪の男に変装し、意気揚々と魔術学園の門を叩くが——魔力測定の結果は、まさかの最低「Fランク」。
「炎魔術、フレア!」(※ただの物理的な風圧で壁が消し飛ぶ)
本人はただ真面目に魔術を練習しているだけなのに、バグった身体能力のせいで周囲の勘違いは加速していく一方だ。
魔術を使おうとするたびに物理で解決してしまうし、
目立ちたくないのに周囲の勘違いが加速していくし、
気づいたら小説の重要イベントを次々と引き起こしている。
謎の強キャラへの道は、なぜこんなにも遠いのか。