あらすじ
「これは……復讐なんだよ」
押し倒され、自らの護衛騎士トライアスからの突然の言葉。
ミューズは、目の前の光景が信じれなかった──。
『……手段は問わぬ。先に婚姻を結んだ方に王位を継承する。とにかく相手を連れてこい。話はそれからだ』
海のそばにあるクレイブ王国は王の血を引く者の中で、決められた期間に、一番早く結婚出来た者が国を継げる、と王位継承の条件を出していた。
そして、もうひとつ、重要な条件がある。
それが『自分の護衛騎士より、強い者を配偶者とする』というもの。
「……今回の勝敗はどちらがお好みで?」
「彼らの実力を甘くみて痛い目みても知らないわよ」
王女ミューズは、護衛騎士のトライアスを伴って配偶者探しの旅に出る。
けれどなかなか、彼に勝てる者がいない。
そうしているうちに、、ミューズの心は忌まわしい過去のトラウマへと引き戻されていく。
強き盾は、愛の障壁か──それとも救いか。