あらすじ
死の匂いを感じ取る高校生、稲村愛治。
彼は【特別死刑執行人】として、常人では止められない猟奇殺人犯を処理する役目を担っていた。
しかしある日、東京で発生した不可解な集団死事件をきっかけに、事態は一変する。
警察官七人の同時死亡。
サンスクリット語で残された謎の言葉――「門は開かれた」
その裏にいたのは、【全脳理論】によって人類を救おうとする脳科学者。彼の目的はただ一つ。人類を元いた場所【ラカン・フリーズ】へ導くこと。
それは、苦しみのない完全な終わり。
すべての存在が還る場所。
――すなわち、世界規模の安楽死計画【セカンドホロコースト】である。
東北の村で行われる人身御供。
世界各地で同時に進行する死の儀式。
そして、狂気じみた脳科学者の計画が秘密裏に遂行されていく。
死を感じる少年。
身体能力に秀でたボディーガードの女警察官。
そして、霊と対話するイタコの少女。
三人は、世界の終わりを止めるため戦いに身を投じる。
だが少年は一度、【その先】を見てしまう。
何もかもから解放される、完全な安らぎ――
それでも彼は言う。
「苦しくても、後悔しても、それが人生だ」
これは【救済としての死】に抗う物語。