あらすじ
幼なじみの結衣が死ぬ未来を、俺は何度も見ている。
教室の黒板に言葉を書くと、現実が書き換わる。
時間を止めることも、結末を変えることもできる。
ただし――そのたびに、誰か一人が消える。
名前も、記憶も、最初からなかったように。
繰り返すうちに、黒板には知らない言葉が増えていく。
『君は、また間違える』
『彼女を見るな』
『ようこそ、最後の一回へ』
そして気づく。
これはやり直しじゃない。
世界を削っているだけだ。
「ねえ、れん。今度は、誰を選ぶの?」
彼女を救うたび、世界が欠けていく。
それでも選ぶのか。
それとも、やめるのか。
――これは、選ぶたびに何かを失う物語。