あらすじ
テオドール=ヴァルキュリアはこの未開の地の領主となった。
しかしそれは建前で、王国の辺境の地に追放された大貴族の子供というのがテオドールの実態だった。
12歳の洗礼式から16歳の成人まで、離れの小屋に一人軟禁されていたテオドールが連れているのはたった一人もいない。ただ一人、馬車に揺られてこの地にやってきた。
「ここが、僕の土地…」
11歳までは、普通に過ごせていて、大貴族の嫡男だったテオドール。
12歳から不治の病にかかり、それ以降軟禁状態だった。
16歳の成人でやっと自由を手に入れられると思った所で、辺境の領地と底辺の爵位である男爵位を押し付けられ、それでもテオドールは残りの人生を楽しもうとしていた。幸福な人生で終わらせようと。
「15年間で、この領地を発展させよう。そうして…父上を見返してやろう」
約30歳程で死んでしまう代わりに、魔力量が多い病「エイル病」。
大抵は親に軟禁されて人生を終えるが、子を殺す勇気もなくしかし愛すこともしなかった両親によってテオドールはこの地に追放された。
__あと、5040日。