あらすじ
金がなかった俺は、時給一万五千円の夜勤バイトに応募した。
仕事内容は、倉庫での検品作業。ベルトコンベアで流れてくる品物を確認して箱に入れるだけの簡単な仕事のはずだった。
ただし、いくつか守らなければならないルールがある。
コンベアは止めるな。
持ち場は朝まで離れるな。
名前を読むな。
赤い札の物には触るな。
黒い箱の中を見るな。
自分の物が流れてきても触るな。
流れてくるのは、人形、写真、手紙、鏡、時計、鍵――
どれも「呪物」の疑いがある物だった。
そして俺は気づく。
この工場で検品しているのは、荷物じゃない。
俺たちの方だ。