あらすじ
「マリアに首ったけ」のあらすじ。
美咲マリア。十歳。小学生。超美少女。人形のように美しい少女である。しかし、彼女はある秘密をもっていた。実はオックスフォード大学を首席で卒業し、今年マサチューセッツ工科大学に入学した才媛だったのだ。IQ二〇〇以上で、世界で指折りの数学者、コンピューターのプログラマーでもあった。つまり精神は大人、肉体は子供という危ういバランスを持つ少女なのだ。今の時代、インターネットで授業を受けられるため、普段は日本にいても問題はない。彼女の本当の顔を知っているのは、ほんの二、三人で、いつもは私立の小学校に通う三年生だ。そんなマリアにも誰にも言えない秘密があった。ママはマリアが五才のとき亡くなっているが、マリアはママが殺されたものと信じているのだ。しかしまだその時の記憶は、霧の中にあって容疑者は身内の人間だった。
ママの美奈子は植物学者だったが自宅にある広い温室で自殺したとされていた。薔薇とカトレアの咲き乱れる花と、炎の中で。その中で二発の銃声がして焼け跡から、美奈子の死体が発見されたのだ。密室で、自殺とみなされたのである。現代、親戚の上野一平が城南大学に入学し、美咲邸に下宿するようになる。そして美咲家のばあや。孫娘のゆきちゃん、友達のラッキー、悪ガキ三人組とともに様々な事件やトラブルに巻き込まれていく。一平は真面目な好青年であるが、マリアのコケティッシュで危うい魅力にみせられて、悩んでしまう。
第3話目は、マリアたちは「秘島ツアー」に、参加して、豪華客船の中で、まるでマジックのような殺人事件に遭遇する。果して、その結末は? マリアの見事な推理が冴える。「キャッスル」「CSI」「クリミナル・マインド」等と同じような構成を持つ一話完結の本格探偵小説であるが、一クルーでより大きな謎つまり、マリアの母親の事件を解決する構成である。