あらすじ
貧民街で育った少年は、将軍エドマンドに拾われ、「王子」として仕立て上げられる。
王家の証である継承紋は偽物であり、定期的な補修なしには保てない。
王宮では、慈悲深く聡明な王子として振る舞い続けるが、
神殿による「清めの儀」や婚姻の話が進むにつれ、
その身体が暴かれる危険は確実に高まっていく。
唯一、彼の秘密を知り、守るのはエドマンドだけ。
冷徹なはずの将軍は、王子を「所有する」かのように囲い込み、
補修という名目で触れ、次第に関係は歪んでいく。
神官に触れられることへの拒絶、
他者ではなくエドマンドだけを求めてしまう身体。
やがて王子は自ら望む。
――他の誰かに触れられるくらいなら、お前が抱け。
偽りと支配の関係は、やがて逃げ場のない執着へと変わっていく。