あらすじ
目立たないように高校生活を送ってきた科学研究部の白嶺理都は、生き物の世話をしている時間だけが心から落ち着ける陰キャ男子。読書と爬虫類が好きで、クラスでは同じ部の浅葉深也と話すくらいの、静かな毎日を送っていた。
そんな理都はある日、中庭で出会った演劇部の駒咲紬と関わるようになる。女子に人気で、誰にでも愛想がよくて、教室の真ん中にいるような存在の紬。住む世界が違うと思っていた相手だったのに、ハンカチをきっかけに言葉を交わし、本を選び、放課後の部室で生き物の話をするうちに、理都の世界は少しずつ変わっていく。
やがて始まる合唱コンクールで、理都は指揮者、紬は伴奏者に抜擢される。クラスがひとつになっていくほど、理都のプレッシャーは大きくなっていくが、紬のまっすぐな言葉と、仲間たちとの時間に背中を押され、逃げたくなる気持ちと向き合っていくことに。
不器用で、人の輪の外にいたはずの少年が、恋と青春の真ん中へ踏み出していく。理科室の隅から始まる、じれったくてやさしい高校生BL。