あらすじ
高校3年の夏。水瀬凌は、幼なじみの遠藤朔が目の前で事故に遭う瞬間を目撃した。
翌朝、目が覚めると——昨日の朝に戻っていた。
朔は生きていた。事故は、まだ起きていなかった。
ループが始まる。凌は何度も「その日」に戻り、朔を救おうとする。しかし何を試みても結末は変わらない。繰り返すうちに凌は気づく。朔が抱えていた本当の痛みに。そして自分がずっと、「言えないまま」にしてきた言葉の存在に。
これは、死を回避するための物語ではない。
伝えられなかった言葉が、何度もやり直した果てにようやく届く——その一瞬のための物語。