あらすじ
深夜二時。
救急外来に運ばれてきた重傷患者――それは、兄の婚約者だった。
彼女は交通事故で瀕死の状態。
しかし問題はそれだけではなかった。
助手席の男は即死。
しかもその男は、彼女の“同僚”であり――不倫関係にあった可能性が浮上する。
愛していたはずの婚約者の裏切り。
崩れかける兄の心。
そして、医師として冷静でいなければならない私。
だが、彼女の証言はどこか食い違っていた。
「別れるつもりだったんです……」
やがて明らかになる、事故の“本当の理由”。
それは単なる裏切りではなかった。
逃げ場のない関係、追い詰められた選択、そして交差点での決断。
――彼女は加害者なのか、それとも被害者なのか。
救命の現場で交錯する、愛と罪と赦しの物語。