あらすじ
ザルヘト帝国の皇帝と娼婦の娘として生を受けたエルマは、隣国ロナグの国王グラクトの子を産める、唯一の番(つがい)として、彼のもとに嫁ぐ。
そんな彼女に皇帝から与えられた任務は、当人同士の相性に関わらず番(つがい)の女性との間にしか子をもうけられない、呪われた王家の血筋を絶つことだった。
到着したその日の夜、彼女は夫の寝室に忍び込んだもののグラクトは目を覚まし、与えられた任務の遂行は失敗に終わる。
このままでは仲間に刺されてしまうかもしれない──。追い詰められたエルマにグラクトは「世継ぎを産めば自由にしてよい」ともちかけて……?
これは恋に夢を見る皇女と愛を知らない王が、運命の人との関係を手探りで築いていく物語。