あらすじ
「さぁ、早くサインを」
とある国の、辺境の地にある屋敷にある一室で行われているのは、婚約解消の最終の手続き。しかし婚約を解消するのは、この屋敷の主の娘であるリナーベル・サルカリナではない。リナーベルは自身と友人関係でもなんでもない者たちの婚約解消の証人として立ち会っていた。
何故、辺境伯令嬢であるリナーベルがそのようなことをしているのか…それは、彼女が手掛ける事業が関係しているのであった。
「貴族の汚いお金は、きちんと有効活用しないといけませんわ」
少女の心穏やかな声が、今日も辺境の地に響き渡る。