あらすじ
妹のため、世界にあらがうか。恋人と、生きるか。
邪竜が引き起こした大災害で、故郷を失った少女――レイナ。
彼女は、恐怖心にあらがうようにして、力を求め、歩み出す。
魔物の血を飲んで、適合を果たせば、人は超常の力を得ることができる。
そんな世界で、レイナは、竜の血への適合が叶った。
そしてのちに、生き別れの妹――イズナと出会う。
イズナは、血を飲まずとも魔物の力を宿す、魔人として覚醒。その血は、竜をも超越する、邪竜と同等の力を秘めていた。
この事実に、巨大帝国が動き出す。
邪竜を滅ぼすにとどまらない。世界を支配し得る、兵器として。イズナが狙われたのだ。
レイナは、妹を守るため、国に反逆。
そんなレイナの前に立ちはだかったのは、青年――アルゼナス。
これまで苦楽を共にしてきた幼なじみであり、恋心も寄せていた。そんな彼の口から、絶望が突きつけられる。
「この先、イズナは狙われ続ける。終わりなんて、あるはずがない」
せめてイズナを差し出せば、自分たちに危害が及ぶことは避けられる。
そう告げられながらも、レイナはあらがった。
二人は、イズナが流した血を飲み、邪竜の力を発揮。途方もない戦いを繰り広げた。
しかし、異変が起きる。
アルゼナスが倒れたのだ。
姉妹である、レイナにしか、この血は適合できない。
そのような偽りを演出するために。彼は、限界を超える力を取り込み、自らを代償にした。
すべては、イズナをめぐる争いを、終わらせるため。
他の誰にも知られることのない。アルゼナスの胸に秘められていた、覚悟と、想いが、レイナとイズナの心に突き刺さる。
すべてを背負った姉妹は、邪竜との戦いに終止符を打つため、再び歩み出す。