あらすじ

【あらすじ】 「初めて殺めたのは、父でした」 ある日、王宮の箱庭に閉じ込められ、外の世界を夢見るルンド王国の王女エリシアは、見知らぬ青年からそのような告白を受ける夢を見た。その日の朝、彼女の前に竜が墜落してくる。共に落ちて来た人食いの亜人、オーガから襲われかけたエリシアだが、同じく落ちて来た金髪赤眼の放浪騎士ジークマイヤーは、深手を負いながらも彼女を守る。その縁をきっかけに彼は王宮に迎えられ、エリシアの誕生日晩餐会に参加したアルディアーナ帝国大使、八重垣悠里とも交流が生まれる。悠里は帝国に故郷ワダツミを征服され、長年人質として宮廷に囚われてきた青年だった。 しかしその夜、邪教「毒の教団」による誘拐未遂が発生し、長年エリシアに仕えた侍女リリアナが内通者と判明する。悠里は計画への関与を疑われ、無実ながら国際情勢を鑑みて国外追放の処分を受けた。 行くあてもなく追放された悠里だが、山道を彷徨う最中にエリシアと再会する。彼女は王族の緊急避難先として用意された隠れ里へ至る途中であり、悠里は誘いを受けてその旅路に同行した。隠れ里で、悠里は村長のウルリヒやその孫娘ヴィルベル、そしてエリシアの護衛であるクラーラと温もりある時間を過ごすが、教団に操られたオークの大群が集落を急襲。 エリシアは自ら防御の結界を展開し、ジークマイヤーが駆け付けて奮闘するも、心を通わせたクラーラが命を落とし、悠里はヴィルベルと共に帝国の暗殺者フロレンティンに拉致される。エリシアはヴィルベルに貸した己のネックレスが発するオドを手がかりにジークマイヤーと追跡し、激戦の末に救出に成功。その戦いの中で彼こそが、三年前に消息を絶った伝説の騎士「毒喰らいの騎士」であったことが明かされる。 己の父殺しの過去を告白した悠里は、護る力を得るためジークマイヤーに弟子入りを決意。三人はそれぞれの傷と覚悟を胸に、大陸の闇へと立ち向かう最初の一歩を踏み出す。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/29
  • 現在の作品月穿つ刃と星の祈り