あらすじ
不毛の辺境領地・リヴァージュ。
コルトゥクス伯爵家の庶子として追放同然にこの地へ赴任したアーヴィンは、塩害に喘ぐ農地と飢えに直面する領民を前に、自身の内に秘めた「前世の記憶」を解放する。
魔法が重用される世界において、彼が用いるのは理詰めと科学の知識。
輪転式農業での土壌改良、炭焼き職人を巻き込んだ「活性炭」の製造、そして極上の「白塩」の精製。
生み出した泥臭い資源を武器に、若き領主は強欲な商人たちとの苛烈な商戦を勝ち抜いていく。
資源も希望もなかった辺境の村が、灰と白金を礎に黄金郷へと変貌を遂げる領地開拓記。