あらすじ

余命宣告を受けた婚約者を前に、私は泣き崩れた。 それでも最後まで彼の隣にいたいと願い、私たちは両家だけの小さな結婚式を挙げ、その夜、夫婦となった。 ――そして彼は、ほどなくして亡くなった。 墓前で崩れ落ちた私だったが、その直後、お腹に新しい命が宿っていることを知る。 絶望の中、それでも私は彼の子を守るために生きていくと決めた。 けれど夫の両親は突然よそよそしくなり、私は屋敷から追い出されてしまう。 理由も分からぬまま実家に戻り、娘を産み、薬師として自立する道を選んだ。 ――数年後。 しかしある日、私は見てしまう。 死んだはずの夫が、別の女と並んで歩いている姿を。 墓には遺体がなく、医者は偽装を認めた。 すべては、彼が別の女性と人生を選ぶための嘘だったのだと。 信じていたものが崩れ落ちる中、私は彼の前に立つ。 「あなたを信じたことが、私の人生で一番の間違いでした」 その場で彼は罪を暴かれ、すべてを失うことになる。 もう誰かにすがらなくても、生きていける。 それでも――この子の未来を守るため、私はすべてを終わらせると決めた。

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カクヨム
カクヨム2026/03/29
  • 現在の作品余命宣告された夫を看取ったはずの私ですが、彼は生きて別の女と暮らしていました――残された娘のため、すべてを終わらせます