あらすじ
子爵令息ケビンは、自身の誕生日パーティーで、婚約者の男爵令嬢ポリーに対し、日焼けした姿を「イモ」と罵り、一方的に婚約破棄を突きつけます。
しかし、実家で泥にまみれて領地開拓に励む実利主義者のポリーは、顔色一つ変えません。それどころか、婚約者特権で安く買い叩かれていた野菜の取引を打ち切り、ケビンの領地の「土」の豊かさと、頼みの綱である銀山の限界を冷徹に指摘して去っていきます。
ポリーの予言通り、野菜の供給を断たれた子爵家は他領から足元を見られ、さらに銀山が枯渇したことで一気に没落。領地は没収されてしまいます。
数日後、新たな領主としてその地に現れたのは、たくましく笑うポリーでした。彼女が荒れ果てた土地に最初に植えたのは、かつて馬鹿にされた、しかし何よりも命を繋ぐ「イモ」だったのでした。