あらすじ
剣と魔法が支配するグラン・ルテニア王国。その最北端を治める貧乏辺境伯家の三男・レオンには、規格外の魔力量と魔法技術があった。しかし彼が魔法を使うのは、魔王を倒すためでも悪人を裁くためでもない。ただひたすらに「岩を砕き、地面を平らにする(土木作業)」ためだった。
実家の莫大な借金を返済すべく、出稼ぎ目的で王都へ向かったレオン。彼を待ち受けていたのは、威厳ある外見とは裏腹に、中身はコテコテの関西商人(大阪のおっちゃん)である国王ドミニクと、冷徹なインテリ眼鏡にして冷酷な交渉人・アルバート宰相だった。
レオンの魔法を「最強の兵器」ではなく「超高性能な重機」と見抜いた国王たちは、彼を新設の『特務建設省』のトップに大抜擢する。
「ええかレオン。あの忌々しい帝国の国境山脈、お前の魔法でぶち抜いてこい!」
「了解しました。工期は半年、安全第一で発破作業に入ります」
常識外れの魔力と前世の現場監督の知識を駆使し、物理的に国境を消し飛ばして大街道を開通させていくレオン。
その圧倒的な土木力は、軍事侵攻と勘違いして青ざめる帝国を尻目に、王国に莫大な富をもたらしていく。さらに、現場にはなぜか高貴な女性たちが集まり始める。