あらすじ
最強の騎士団長*レイ
転生Ω(元保父)*貴族→孤児院育ち*エル
レイの姉夫婦の忘れ形見*ノア(5才)&カイ(3才)
前世は保育士だったエル。火災から子どもを守り命を落とした彼は、異世界に転生した。貴族として生まれたが戦禍で孤児となり、孤児院で暮らしていた。
「今度こそ、自分の手で子どもたちを幸せにしたい」
そう思うが、孤児でΩの身では、なかなか思うようにいかない。見初められて、孤児院の寄付をしてくれる貴族からの婚姻を受け入れて、もうすぐ嫁ぐことになっていた。
そんなエルの前に、孤児院の視察で現れたのは、戦場で誰よりも怖れられた、コワモテの騎士団長のレイだった。
レイは、事故で亡くなった姉夫婦の子供、ノアとカイを引き取ったばかりで、毎日毎晩泣き続ける二人に辟易していた。
子育ての極意を聞こうと視察に二人を連れていくと、あっという間にエルに懐いて、泣き止む二人。
レイは、その姿に、見惚れるしかなかった。
貴族との婚姻が決まっているエル。
レイは手を差し伸べかけるが、エルはそれを断る。
この孤児院だけを救ってもしょうがない。と。
正論だった。
父と母の死を信じられないノアとカイ。
子どもたちのためにと覚悟しているエル。
三人に対する、レイの、不器用で過保護な愛に戸惑いながらも、エルはレイの申し出を受ける。
さらにレイは、エルをこの国の孤児院を救う担当として騎士団に連れていく。Ωが騎士団に入るなんて、普通ならありえない。
レイの親友、国王ルイスとも出会い、レイとルイスの力を借りながら、少しずつ、前に進んでいくエル。
元保育士オメガが、最強の騎士と王を味方につけて、優しい居場所を作っていく、再起と愛の物語。