あらすじ

北千住の区役所に、転入届が出せない男が来た。 理由——転入前の住所が、この世界に存在しない。 リポビタンDに感涙するエルフ。百均の材料で神話級の武器を作るドワーフ。供物のワインを飲み干してクビになった大聖女。 戸籍もマイナンバーも持たない「台帳にない隣人」たちは、コンビニと有給とAmazonプライムを愛し、今日もこの街で静かに暮らしている。 区役所職員・木本透子は、彼らを記録し続ける。 誰にも読まれない参考資料を、No.347まで。 「登録されてないのに?」 「住んでたら住民です。それを登録するのが、私の仕事です」 彼女はまだ知らない。自分自身もまた、台帳にない存在であることを。

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カクヨム
カクヨム2026/03/29
  • 現在の作品台帳にない隣人