あらすじ
「未経験歓迎! 年収3000万! 異世界実習制度、募集中」
ブラック広告代理店で心身を削り、感情を殺し尽くした男・九条 蓮(くじょう れん)。
彼が深夜三時のテンションで応募したのは、怪しさ満点の「異世界出稼ぎ」求人だった。
「どうせ死ぬなら、納期に追われるより魔物に食われた方がマシか」
そんな軽い気持ちでゲートを潜った蓮を待っていたのは、中世ファンタジーな街並み……ではなく、血生臭い空気が漂う**『魔王軍・補給物資管理部』**という名の超絶ブラック部署。
上司は巨体のオーク、同僚は過労死寸前の死霊術師、そして取引先は血気に逸る魔族の将軍たち。
怒号、不条理、残業、そして命の危険。
他の実習生たちが絶望して泣き叫ぶ中、現代社会の地獄を生き抜いた蓮だけは、貼り付いたような営業スマイルで淡々と告げた。
「――申し訳ありません。現在、ドラゴン便の遅延により在庫確認中ですので、あちらの待合室で整理番号を持ってお待ちいただけますか?」
どんな理不尽も、呪いも、恫喝も。
摩耗しきって「鋼鉄」と化した彼のメンタルにとっては、そよ風にすら満たない。
これは、感情を捨てた社畜が異世界のブラック軍団を「カイゼン」し、三人の美少女(と魔王)を振り回しながら、最強の出稼ぎ労働者として成り上がる物語。