あらすじ
結婚相手は“家が決める”。
そんな旧家のしきたりに縛られたまま生きてきた、片桐透子・25歳。
最初に決められていた婚約者は、好きな人と駆け落ちして消えた。
その噂は職場にまで広まり、透子は会社を辞め、
今は一人で静かにイラストの仕事をしている。
そんな透子の前に、ある日突然現れたのは――
金に近い茶髪に、青のインナーカラーを入れた高校生。
「今日から、俺があなたの婚約者です」
彼の名前は霧島律・17歳。
見た目は今どきで少しチャラいのに、
言葉は驚くほど真っ直ぐで、優しかった。
義務として始まったはずの婚約。
けれど、彼の青が揺れるたび、
透子の心は少しずつ、確かに動き出していく。
これは、旧家のしきたりに縛られた二人が、
“選ばれた婚約”から“選びたい恋”へ変わっていく物語。