あらすじ
パリ・ロンドンで探偵業を経験した軽薄でやや卑猥な男・南部与七郎。
鉄道唱歌をもじった下品な替え歌を口ずさみ、「サムライなど前時代の遺物さ」と吐き捨てる彼が、横浜・関内の雑居ビル二階に事務所を構えていた。
グランドホテルで起きた資産家婚約者同士の毒殺事件。
疑われたのは南部の知人の市会議員・川村三郎。
事件の鍵は、横浜から八王子へ続く「横浜線」の土地権利と、港の赤レンガ倉庫から立ち上る奇妙な煙。
そして街の地下に隠された秘密の地下鉄?!
謎の男装の娘「永倉磯子」と手を組み、資産家の屋敷に潜入、バイオリン弾きの歌う「煙の唄」を追ううちに、
あの「新選組の生き残り」たちまでもが絡み始める——。
毒の花緑青(パリスグリーン)、変装と暴露、疾走する地下列車、剣と銃のアクション。
汽笛と馬車が響く明治の横浜で、探偵は「自らの過去」と向き合いながら追いながら、真実を暴いていく。
現代の横浜線に残る【伝説】が、今、動き出す…
13話 完結確約。
1話3000文字以内です。