あらすじ

神奈川県三浦市三崎、日の出バス停付近。 築50年の古民家に、その場所はある。 昼は低額有料のフリースペース「キボクマ」 夜は20歳以上限定、持ち込み自由のフリースペース「ヨルクマ」 「100体の木彫りの熊」が出迎えるちょっと変わった場所。 客は自由に好きな熊を席へ運び、眺め、語りかけ、共に過ごすことができる。 店主は49歳のフツーのおじさん。過剰なサービスはせず、土間の奥の六畳間から、客が残していく小さな謎や心の揺れを静かに見守っている。 亡き息子を熊に重ねる老婦人、失くした鍵を探す若者、熊とチェスを指す老人……。 潮風に乗ってやってくる客たちが、熊たちと過ごす数分、あるいは数時間。 それは、不条理で、切なくて、けれど最後には少しだけ光が差す。 三崎の片隅で流れる、静かで特別な時間の記録。

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小説を読もう2026/03/29
  • 現在の作品キボクマ 〜100体の熊と、普通のおじさんの静かな時間〜