あらすじ
ルーセント伯爵令嬢セリアは、卒業パーティーの場で第二王子クライドから婚約破棄を突きつけられる。
彼の腕には、真実の愛の相手だという可憐な令嬢、アンジェリカ・ベラドンナ。
しかし、稀少な光魔法の使い手であるセリアの目には、アンジェリカの『真の姿』がはっきりと見えていた。
頭にはヤギの角、背中にはコウモリの羽。そしてクライドの顔をベロンベロンと舐め回す、よだれダラダラの醜悪な悪魔の姿が!
「いや殿下、それ悪魔! めっちゃ邪悪なオーラ出てますけど!?」
親切心からのツッコミも虚しく、不敬罪で地下牢に放り込まれてしまったセリア。
そこで出会ったのは、鳥の巣ヘアーに瓶底メガネ、ヨレヨレのローブをまとった変人学者……もとい、数年間国外に留学していた第一王子、エルネスト・ウィル・アルジェント王太子殿下だった!
悪魔に国を乗っ取られるのを防ぐため、二人は地下書庫でバディを結成。
エルネストの驚異的な頭脳による『裏付け調査(論理)』と、セリアの光魔法による『真実の光(物理)』で、反撃の準備を進めていく。
そんな中、目を酷使するエルネストを見かねたセリアが、光魔法で彼の視力を回復させると――瓶底メガネの下から現れたのは、国家最高機密レベルの超絶美形!?
「君の紫の瞳が、こんなにも美しいと初めて知ったよ」
突然スパダリ化した王太子からの甘い言葉に、セリアの心臓は限界突破!
そして迎えた、新たな婚約発表の夜会。
完璧な姿を取り戻したエルネストとセリアは堂々と会場に乱入し、愚かな元婚約者と悪魔に、最大風速の「ざまぁ」をお見舞いする!
※サクッと読める、約2万文字の短編コメディです。
※残酷な描写はありません(悪魔のよだれは出ます)。