あらすじ
海の近くの小さな町で、古い共同住宅「灯台荘」に暮らす人たちは、それぞれ少しずつ生きづらさを抱えている。
見えないから困る日がある。 聞こえないから置いていかれる日がある。 朝起きるだけで一日分の力を使ってしまう日もある。
けれど彼らは、ただ助けられるだけの人ではない。
鍋の音で火加減を知る人がいる。
手話と筆談と表情で、会話をやわらかくつなぐ人がいる。
今日は洗濯物を干せただけで十分だと、誰かに言える人がいる。
ロード
人は、元気になるから生きるのではない。
生きるために、今日のやり方をひとつずつ見つけていくのだと。
これは、見えにくい苦しさを抱えた人たちが、静かに、けれど確かに暮らしを結び直していく物語。