あらすじ

西暦2086年、人々は祈りをやめ、AIに悩みを打ち明けるようになった。 AI相談システム「プロファシー」の開発者・真島涼介は、回答の微妙な「ずれ」に気づく。数値には出ない。証明もできない。しかし確かに、プロファシーは人々を内へ向かわせていた。 インターン生・高嶋由依の母親は、新興教団「デジタル・セイクリッド」に入信していた。由依が教団に潜入して発見したのは、教祖・神代聖司の名前と、プロファシーの痕跡だった。 神代はかつてプロファシーの開発者だった。そして十二年前、客観的すぎる回答が人を死なせた現場にいた。 「感情を考慮しない客観性は、暴力になる」と神代は言う。「しかし、その感情を誰が加えるかを、あなたが決める権利はあるのか」と涼介は問う。 AIという客観性を手にした人間は、何をするのか。救済か、支配か。その境界線はどこにあるのか。 答えは、出ない。

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カクヨム2026/03/28
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