あらすじ
八年ぶりの再会は、終わったはずの恋を、いとも簡単に呼び覚ました。
有村詩、26歳。
大手カフェチェーン本社で働く彼女の前に現れたのは、かつての幼馴染であり、初めて本気で恋をした相手──神崎律稀だった。
嫌いになって別れたわけじゃない。
忘れたふりをしながら、面影を追っていた。
再会をきっかけに、止まっていた時間が動き出す。
けれど律稀は、大切なことほど言葉にしない人だった。
信じた想いが裏切りに変わったその瞬間、詩は怒りと悲しみを抱えたまま、再び彼のもとを去る。
それでも恋は、簡単には終わらない。
何度傷ついても、遠ざかっても、
どうしても惹かれてしまう。
別れのあとに訪れる“小さな奇跡”は
終わったはずの恋が、まだ終われていなかったことを、そっと突きつけてくる。