あらすじ
魔法は存在する。
ただし、それが見えるのは一部の人間だけ。
女子高生・シイラは、誰にも見えないはずの魔法や裂け目をなぜか最初から「見える」少女だった。
家の近くの森で裂け目に落ちた彼女が辿り着いたのは、
雪と青に覆われた異世界〈スノーブルー〉。
年齢不詳の魔法使い・ノーツ、軽口ばかりだが実力者の兄・ライと共に、
シイラは異世界を旅することになる。
スノーブルーでどれほどの時間を過ごしても、現実世界の時間は一秒も進まない。
成長するのは、心と記憶だけ。
やがて明かされる、ノーツの正体――
彼女はかつて世界を救い、そして止めてしまった存在「蒼雪の魔女」だった。
「見ないことで守られる世界」と、それでも「見る」ことを選ぶ者たち。
止まった時間の中で、再び世界を動かす選択が始まる。
これは、魔女と少女が並んで歩く、静かで切実な異世界ファンタジー。