あらすじ

声を失った少女が、深い森で白い狼に触れた。 ただそれだけのことだった。しかしその夜から、少女の体に何かが宿り始める。理由は分からない。狼はすでにいない。残ったのは、説明のつかない変化と——なぜか怖くないという感覚だけだった。 奴隷狩りに追われ、声をなくし、亡国の廃墟に逃げ込んだ少女。彼女を拾った老猟師は、三十年間この森だけで生きてきた男だった。多くを語らず、迷わず動く。そしてある夜から、狼を神のように語り始めた。 選ばれた理由も、変化の意味も、誰も知らない。それでも少女は前を向く。怖れるより、見たいと思う性分だった。

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小説を読もう2026/03/29
  • 現在の作品夢渡りの白狼に触れた少女