あらすじ

偏差値という名の座標軸で、僕の居場所は決まる。 「お前の代わりなんていくらでもいる」 模試の結果を見るたび、数字がそう囁いている気がした。 スマホを開けば、誰かが「正しい努力」を説き、誰かが「最短ルート」で成功を 掴んでいる。 僕だけが、どこにも辿り着けないまま、英単語帳の同じページで足踏みをしている。 勉強する意味? そんなの、考えたら負けだ。 考えた瞬間に、この「受験生」という空虚な役職を維持できなくなるから。 僕は、自分が何者なのかを知らない。 ただ、鉛筆を握り、消しゴムのカスを溜め、明日という名の「今日と同じ日」を 待っている。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/29
  • 現在の作品自分探し