あらすじ
十八歳の誕生日。
施設育ちの青年・日向 恒一は、工場の寮でひとりの夜を迎えた。
その日、彼は思い出す。
自分が「転生者」であることを。
そして、前世の記憶を。
昭和六十一年。
パソコンもインターネットも普及していない時代。
だが彼の手元には、ひとつだけ不思議なものがあった。
どれだけ使っても、眠れば充電が満タンになるスマートフォン。
そこには、AIが入っていた。
頭がいいわけじゃない。
特別な才能もない。
ただ、前世で趣味としてAIを触っていただけの普通の男。
それでも——
「……これで、食っていけるかもしれない。」
金属部品工場の寮から始まる、
ちょっと間の抜けた青年の、
昭和サバイバル成り上がり物語。