あらすじ
かつて暗黒に沈みかけた世界を救った勇者は、戦いの果てに一振りの剣を遺した。
資格ある者にしか触れられないその剣は、長い時を経た今も、辺境の村ルオルに刺さったまま誰かを待ち続けている。
だが、再び世界には暗黒の兆しが満ち始めていた。
空は翳り、魔物は牙を剥き、人々はゆるやかな滅びの足音を聞き始める。
そんな村で暮らすのは、鍛冶屋のもとで働く平凡な少年ユノ。
力も才能もない彼は、自分が勇者のような存在ではないと知っていた。
それでも、村が滅びの渦に呑まれようとする中で、少年は逃げるだけでは終われない瞬間を迎える。
村を守る希望は、ただ一本の剣。
誰も抜けなかったその剣に、少年はすべてを賭ける。