あらすじ
「優秀な仲間といても俺が優秀とは思われない。無能、無個性、凡人、etc……そのような人材を採用し、勝つ事で俺自身が優秀である事実を絶対的なモノにする」
自称SSSランク冒険者アロンは、その歪んだ、しかし揺るぎない指針のもと、いかにも弱そうな冒険者だけを仲間に選び、少しでも活躍すれば即座に解雇する。
理不尽すぎる選別基準によって、元仲間からの報復や復讐を受けつつも、彼は淡々と己の信念を貫き続けていた。
そんなアロンたちの旅路を阻むのは、魔物だけではない。
世界には“奇跡の魔法”と称したインチキ魔法を使い、人々を詐欺や洗脳で惑わすカルト魔法使いたちが蔓延していた。
捏造された奇跡、偽りの救済───
アロンは己の優秀さを証明するため、冷静な推察と圧倒的な魔法技術で、それらの「偽物」を暴いていく。
仲間は切る、詐欺も切る。
そんな彼に、唯一解雇されることなく隣を歩むリンカは常々思う。
「……コイツを解雇したい」