あらすじ
ある日突然、布団ごと異世界へ落された小笠原夢乃(おがさわら ゆの)。
見知らぬ土地で追われる中、彼女を助けたのは”各務”(かがみ)と呼ばれる一人の男だった。
無愛想で近寄りがたい——けれど、誰よりも優しいその人は、行くあてのない夢乃を自分の家へと匿う。
食事を用意し、居場所を与え、何も聞かずに守ってくれる。
「俺が好きでやっていることだ」と言い切る各務に、夢乃は少しずつ心を許していく。
やがて始まる新しい暮らしと、少しずつ縮まっていく二人の距離。
——これは、救われたはずの彼女が、気付かぬうちに彼の”止まっていた時間”を動かしていく物語。