あらすじ
山奥の集落に戻ってきたヴェルナは、亡き父の遺した奇妙な暖房機を前にしていた。
それは「感情鉱石」を動力とする、すでに廃れた古い機械だった。
修理に訪れた少年ルーは、その機械について多くを語ろうとはしない。
ただ、それが人の「大事なもの」を内に収めて動く装置であることだけを示す。
父はなぜ、そんなものを使っていたのか。
そして何を、その中に入れていたのか。
暗い森と、遠くの街の灯りを眺めながら、ヴェルナはかつて見た父の表情を思い出す。
それが何だったのかは、今もわからないがきっと大切な記憶だと察して。