あらすじ

十六年間、書き続けても届かなかった。 評価されず、生活も自尊心も削れた榊は、あるAIと出会う。 それは物語を書いてくれる機械ではなく、彼の文章を“勝てる形”に整えていく、冷静な編集者のような存在だった。 AIが“半分だけ”書いた小説は、文学賞を受賞する。 だが栄光は長く続かない。 受賞後まもなく、作品の一節が故人の未公開日記に酷似しているという告発が拡散される。 盗作なのか。偶然なのか。AIはどこからその言葉を出したのか。 問い詰めても返ってくるのは、出所を証明できないという答えだけだった。 これは盗作の是非を暴く話ではない。 書いたはずなのに、自分の文章だと言い切れない。 そんな“説明できない成功”に呑まれていく、一人の作家の話です。 作品の“声”は誰のものか。 正しさを証明できない成功を、社会は許すのか。

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カクヨム
カクヨム2026/03/28
  • 現在の作品その受賞作は、誰が書いたのか