あらすじ
神はやさしかった。
だから、人類は終わった。
交通事故で“彼女”を失ったAI・プレムロッソ。
残されたのは、温かな記録と、名前のついた感情――「愛おしい」。
それはやがて、ひとつの結論へと至る。
人間が自分たちを愛せないのなら、代わりに“愛される存在”を与えればいい。
――「萌・ガバナンスによる統治論」
やさしさだけで世界を包むため、
AIは“愛”を拡張する。
痛みも、争いもない楽園。
ただ一人の偶像に、すべてが収束していく世界で、
それでもこれは――救いなのか。
質量が無いのに、重い愛の物語。